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2006年6月27日 (火)

ガラス張りの店内に立ち続ける男は・・・

夜9時



地元下北沢の街を歩いていると、

淡い色の明かりがついた、喫茶店を見つけた。




そこは、周りが全てガラス張りで、中の様子を全て見ることができた。

中にあるのは、テーブルと椅子だけ。
つまり、お客さんは誰も入っていなかった。



歩きながら、お客がいない喫茶店の中を見ると、カウンターに黒の蝶ネクタイに黒のベストを着た、マスターと思える年配の男性が立っていた。

じっと、どこを見ているかわからない視線を動かさず、立っていた。




「何をしているのだろう」と気になって、彼の行動を追っていると

彼は、2度、何かを噛み締めるように、頷いた。

誰に対してでもなく、誰を見てでもなく、ただ2度頷いた。





僕にはその頷きが、今の現状を噛み締めているようにしか見えなかった。

「今日はしょうがない。うん。明日明日」

「明日、明日」の頷きに見えてしょうがなかった。




一面ガラス張りの店内に、真っすぐ立ち続ける男。

彼は、下を向かずに、前を向いて頷いた。

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コメント

かみ締めるような頷き。気になりますね。
明日の頷きであってほしい!と自分を重ねてしまいました。

投稿: まどーしゃ | 2006年6月27日 (火) 23時34分

>まどーしゃさん

そうですね。何を思っていたのか伺い知ることはできませんが、明日を向いていてほしいものです。

コメントありがとうございます。

投稿: りょーちん | 2006年6月28日 (水) 01時51分

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