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2006年6月12日 (月)

窓につたう雨粒は女性の涙か

友人と二人で電車に乗っていた。

この電車はあと二駅で僕の住む街に到着する。



扉が開き、若い女性が電話で話しながら乗ってきて、僕の隣に座った。

彼女は座ると同時に、携帯を閉じ、バックの中からハンカチを取り出した。

何をするのかと思ったら、そのハンカチを顔の方へ持っていった。

ハンカチを顔にあてたまま、彼女はじっとしている。



なんだろう。この感覚は。

隣で何かが起こっている。

この感じる、マイナスの気はなんだろうか。



隣に座っていて、しかもハンカチを顔にあてているので想像でしかないが、どうやら彼女は涙を流しているらしい。

座る時に切った電話が原因なのだろうか。

いや、きっとそうなのであろう。



隣に座る僕。
ハンカチを顔にあてて、きちんと座っていられない隣の女性。


声をかけるべきか。

いや、泣きたいときは泣いたほうがいいし、僕が声をかけたところで何ができるのか。
ほっといてあげたほうがいいのだ。


隣で、背を伸ばし堅くなる僕。
ハンカチを下ろさない女性。


女性の涙は、ほんとに困る。
知らない人なのだけど、隣に座っているだけなのだけど、どうしていいのかわからなくなる。
単なる偽善的な気持ちなのかもしれないが。



外は雨。
電車の窓に雨がつたって、まるで涙のようにほろりと落ちた。

電車は僕の街に着いた。

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コメント

詩的ですね~

私は父を亡くしてしばらくは少しでも似た人をみかけると
自然に涙が溢れてきました。

投稿: 夕陽 | 2006年6月12日 (月) 03時03分

偽善的っていいことだと思うよ~
無関心よりね~

私は。。。
やっぱりみんな笑顔でいて欲しいからね
涙は自分が困ってしまう

そんな偽善でもいいと思うよ
私はね(笑)

投稿: あきら | 2006年6月12日 (月) 05時23分

私は泣き虫だけど、コンタクトなので
よく目薬もさします

で、かならず、多めに落とすので
はんかちでとります
しらず、周りに「泣いている」と
思われていることもあるのかしら?

投稿: にゃんたん | 2006年6月12日 (月) 14時01分

うーん、

女性だったら声掛けてもいいのかな。
男性が泣いてたら、声掛けられない気がするけど。

いや、人によるのかー・・・?

席を譲るにせよ、
ある種の勇気が必要なわけで。

声を掛けた後、冷たくあしらわれても
逆切れしないつもりなら、問題ない気もしますね(笑)

りょーちんなら、
キャラ的にもオッケーな気がします。

投稿: yuhki | 2006年6月12日 (月) 21時18分

>夕陽さん

僕は最近人前ではあまり泣かなくなったようです。
それは強くなったのか、あまり泣くような出来事がないのか。

逆に一人でテレビや、ビデオを見ている時に涙が出てくるときがあります。それは、感動したり悲しくなったりしてですが。

悲しいことは、現実にあまりないほうがもちろんいいですが。

涙は、流したい時は流した方がいいと思っています。
気持ちがすっきりするし、気持ちを貯めておかないし。
夕陽さんももし悲しくなったら、いっぱい泣いてください

そのとき隣にいたら、ハンカチを持って、話を聞きます。

投稿: りょーちん | 2006年6月13日 (火) 00時50分

>あきらさん

ありがとう。
友達が隣にいたから、照れくさくてというのもあったし、ハンカチで顔を覆っていたので、なんか声かけづらく、隣で気にしながら座っていちゃっていました。

気になってしまうのが、自分のいいところでもあり、悪いところでもあり・・・。

いっぱい泣いて、電車を降りるときにはハンカチを取って、さっと降りていてれていたらと思います。

投稿: りょーちん | 2006年6月13日 (火) 00時54分

>にゃんたんさん

そう思われているかもしれないですよ。

僕も時々、大きなあくびをして涙を流していることがあるので、泣いていると思われているかもしれないです。

そんな時は、わざともう一度あくびをします。
「泣いているんじゃないぞ」って。

投稿: りょーちん | 2006年6月13日 (火) 00時56分

>yuhkiさん

やろうと考えているのに、ためらう心がありますね。席を譲るときも。恥ずかしいという心があるからか。

自分らしく振舞えれば一番いいですよね。
うん。

投稿: りょーちん | 2006年6月13日 (火) 00時59分

りょーちんさんは、ほんとに優しいですねー。
なんか、たぶん気にもとめない人が多いんじゃないでしょうか。わかんないけど。
あたしも、いまだ死んじゃった人のことが、ばーっと頭にでてきて、だーって電車でも泣いちゃったりしますけど。。。そういうのって、なかなかとめらんないですね。

投稿: えみえみ | 2006年6月13日 (火) 01時02分

>えみえみさん

優しさって、何をしてあげるのか考えてしてあげるのではなくて、必要な時に自分のことを顧みなく真っ先に行動できることだと思う。
そういう意味では、僕はまだ「頭」が先にたってしまうし、行動があまりできない。
まだまだだと思います。

えみえみさんの文章を読んで、「なんてコメントしてあげよう」とあれこれ考えている自分がいる。

優しさというのは「言葉」だけではないことも知っている。

「優しさ」というのはほんとに奥が深く、難しいものです。

そういう意味だと、僕は「まだまだ」です。

投稿: りょーちん | 2006年6月13日 (火) 11時29分

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