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2006年10月30日 (月)

止まない雨はない。片付かないダンボールだって・・・

止まない雨がないように、片付かないダンボールはない。


しかし、雨が降り続いているときは雨が止むことは予想できないように、多くのダンボールに囲まれている僕は、「いったいこれが片付くのだろうか」と不安に思う。






引越しから二日目。
この部屋に帰ってくることにはあらかた慣れ、新居を楽しめれるようになった。
だが、部屋にはまだ多くのダンボール。
昨日はキッチンを片付けたが、まだとても人が住める場所ではない。


「いったい、これ片付けられるの?」
自分が梱包し、持ってきた荷物なのに、積まれているダンボールに辟易してしまう。


確実に5年前に引越した時よりは荷物が増えている。
「あれだけ処分してきたはずなのだが・・・」
捨てたはずの荷物まで付いてきているかのように、部屋には荷物がわんさかしている。


「さて、ここからはどこから手をつけていいやら・・・」
ダンボールたちが、我先にと目の前に飛び込んでくる。

「うう・・・。優先順位・・・」

一個一個地道に片付けていくこととする。





「止まない雨はない。止むには、止むよう行動していかなくてはならない」





少しづつだが前進していく。
先が見えてくると楽しくなる。

「ふう」





「そう。片付かないダンボールはないのだ」
後、少し。

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2006年10月27日 (金)

二度と書けない、この日記

5年いた我が家を後に、新しい家で生活をスタートする。
今日は我が家での最後の日。



普段、何気なくしていたことが、全て明日からはもうしないことなのだと実感する。

家への帰り道を歩くこと。
夜帰宅し、鍵穴に鍵を差し込むこと。
ベッドに横になり、天井を見上げること。
ここでブログを書くこと。
この部屋で過ごすこと・・・。

さほど愛着があった部屋ではないが、「最後」を実感すると、なんか寂しさを覚える。




明日からは、新しい生活が始まる。
これからの自分に言い聞かせたいと思うこと。

「明日は常に新しい」

つまり、何気なくやっていることでも、興味深くやっていることでも、
その日その時間はすぐに過ぎ去り、過去になっていくということ。
何もかもも大事にしていかなくてはいけないことなのだ。
一瞬一瞬を大事に。
時は待ってくれない。




この家で最後を迎えるよどんだ朝日が舞い込むこの朝に、このことを深く心に刻んだ僕だった。

多くの思い出と、新たな決意を持って、この家を巣立つ。

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2006年10月26日 (木)

青い空、グレーのビル、黒いスーツの僕

青い空、グレーのビル、黒いスーツの僕

先日買ったスーツを身に包み、仕事に出かけた。

昨日の雨とは打って変わり、真っ青な青空。

「新しいスーツ日和だな」
何より、買ったばかりのスーツを雨で汚す心配がなくてよかった。




電車に乗りながら、外に流れる街並みを見送る。

「ビルは青空に映えるな」
ふと、そんなことを思った。

ビル一個一個の輪郭がくっきりと映え、浮き出て見える。

普段、ビルなど意識して見ることはなかったのに、青空に照らされたビルは見ていて飽きない。

「ま、曇り空も雨空も味があるのかもしれないが・・・」





「新しいスーツを着た僕も、この青空の中では映えてみえるのかな」

電車から降り立ち、ビル群の中を歩きながら、そう思った。

ただ、そう思った。

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2006年10月25日 (水)

心変わりは誰のせい?

僕は性分からか、ブログに書くためか、興味本位からか、楽しいからか、自分も幸せになるからか、カップルをよく観察する。

それは、カフェだったり、レストランだったり、街中だったり、電車の中だったり、改札前だったり・・・

どのカップルも、大抵幸せそうに存在している。
それはとても素晴らしく、楽しく、嬉しく、ありがたく、微笑ましく、いいことだ。





そんなカップルたちを見ていて、最近感じることがある。

「いつまで、このカップルたちは幸せでいるんだろう」

多くのカップルが、このまま幸せに結婚までいくケースは少ないのかもしれない。





ある日心変わりをして、他の人を好きになって、相手を嫌いになって、相手の嫌なとこが気になって、つもりつもったことが爆発して、関係に疑問に思って、好きかどうかわからなくなって、自分のやりたいことが見つかって、一人になりたくて、昔言われたことをずっときにしていて、別れてしまうのかもしれない。





幸せであるからこそ、表裏にある「別れ」を感じてしまう。見てしまう。

もちろん、そう思うのは、「幸せであってほしい」からなんだけど。





隣で笑いあう二人・・・。

今ここでこんなに幸せなんだ。
これからも幸せであってほしい。





「心変わり」

誰のせい?

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2006年10月24日 (火)

女3人。並ぶ。座る。何を思う。

カウンターに並ぶ、女3人・・・。



先日、実家に帰省するため、高速バスのチケット売り場に、予約していたチケットを受け取りに行った。


その売り場のカウンターには、女が3人同じ制服を着て、同じ方向を向き座っていた。


彼女たちが座る椅子が低いからか、僕から彼女たちは肩のラインから上しか見えない。
「銅像のようだ」
それがかえって、彼女たちの無表情振りとも合間り、不気味さを感じた。





「予約していたチケットを受け取りに来たのですが」

右端に座る女に、恐る恐る声をかけた。
彼女は、顔色一つ変えずに、

「予約番号を教えてください」
と、抑揚なく言う。


僕は、控えていた番号を丁寧に教えると、彼女は

「番号違いますね。携帯番号を教えてください」
と、少しムッとした声で言う。

「もうちょっと丁寧に言ってくれても・・・」
とは思ったが、ここは大人の対応。

「090・・・」
ゆっくりと分かりやすく答える。

「少々お待ちください」
彼女は下を向き、パソコンで検索し始めた。





相手がなくなり、持て余した時間を隣に座る二人の女を見て過ごす。

僕の他に誰も客がいないカウンター。
隣の女達は、変わらず、ただ前を見つめブスッとした顔をしている。




後ろを振り返り、彼女達の視線の方向を観てみる。
そこには、数歩離れたところに彼女達のものと同じカウンターがあり、同様に女3人が座っていた。

「電車定期券売り場・・・」
上の看板にはそう書いてある。

ただ、僕の対応をしてくれている彼女達と違うのは、こちらはお客が多く盛況であり、制服の色も華やいでいることだった。

「明らかに、こちらのが人気だ」
彼女達のせいではないはずだが。





前を向き直り、パソコンに向かうバスの女を見ながら、こう想像する。


「誰もお客さんがいない時は、女が3人づつ微妙な距離感で向き合っているんだろ。
一体、その時は何を考えて何を話していたりするのだろう」

図を頭に描き、再度想像する。


「制服のこと、バスに配属されてしまったことなどのライバル視することについて?」
「ただただ、無言で無機質に眺めあってる?」


そんなことを考えていると、とても楽しくなった。




「こちらがバスのチケットです・・・」
前に座る彼女の声が、僕の思考を妨げた。





「さて、と」
チケットを受け取り、下に置いた荷物を担ぎ、高速バス乗り場へと急いだ。

久々のバスでの帰郷である。

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2006年10月22日 (日)

公園にポツンとあるベンチは、こう思った

公園にポツンとあるベンチは、こう思った

公園にポツンとある、一つだけのベンチ。

1時間前にここを通りかかった時は、高校生と思われるカップルが並んで座っていた。

この公園にはベンチが一つしかない。

複数あれば、サラリーマンでも、読書にふける学生でも、ご飯を食べるOLでも座っていて構わない。

しかし、公園に一つしかないベンチだとしたら、そこは「淡い恋愛を育む二人が座っていてほしい」と思う。

それを僕が見ていたいからそう思うのではなく、ベンチ自身がそう思っている気がしてならないのだ。

1時間後、二人がいないベンチを見て、そう強く感じた。

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2006年10月21日 (土)

りょーちんのはじめてのおかいもの

先日、スーツを初めて買った。
今まで持っていなかったわけではない。

「自分で買ったことがなかったのだ」



スーツを買ったのは二度。

一度目は大学の入学式の時。
母親に付き添われて、何故か「ダブル」と言う言葉の響きに騙され、購入した。
入学式後、若い成金野郎に見えるそのスーツに、袖を通すことはなかった。

二度目は7、8年前の帰省時。
母親から「リクルートスーツを一着持っていたほうがいいわよ」と、半ば強制的にお店へ。
前回の失敗を活かし、「ダブル」の上の「三つボタンスーツ」を選ぶ。
そのスーツを今日まで機会があるごとに着る。

そんな僕だったが、さすがに何年も前に買ったスーツを着続けるのはまずいと一大決心をし、購入を決断した。



そう、この物語は「りょーちん、’初めて’のスーツのお買い物」を巡る、一人の人間の汗、勇気、感動のドキュメンタリーである。







新聞の折込が入っていた某スーツ店に行くことにした。
初めてとなる、ひとりでの買い物に。
とても、スーツを買いに行くとは思えない、いつもの出で立ちで。


最寄り駅のホームに勇んで降り立ち、店へと向かう。

大きくそびえ立つ店。
心なしか、いつも通りかかる店より大きく感じる。

「よーし、買うぞ」
気を引き締め、勇気を出し中に入る。



「いらっしゃいませ~」
満面の笑みを浮かべた、スーツ姿のりりしい若い店員が僕に近寄ってきた。
「あ」
早くも一歩引きそうになる。
「ん。ここはこらえねば」
店員をなんとかスルーでやり過ごし、スーツが売っている二階へと向かう。

「ふう」
ここからが勝負だ。むやみに階段を駆け上り、二階に到着する。




「うわ~」
二階は見渡す限り、スーツ、スーツ、スーツ・・・。
下の店員の笑顔より圧倒される。

「ありゃあ、どこから選んでいいやら」
スーツを選らんでいる素振りを見せつつも、目は値札にしか及んでおらず、決める意志は毛頭見えない、出せない。
体は、「いつ店員さんが近づいてきても対応できる状態」に保っている。
むしろこの場では来てくれることを望む。


しかし、望んでいるときほど来ない。
フロアにいる店員は皆、他のお客の対応に追われていた。

「ん。出直そう」
この場にたじろぎ、おののき、やって来たときの勇気はどこへやら。
店を退散することにした。

「うん。腹が空いては戦は出来ぬだしね。うんうん。そうさ、お腹が空いていたのさ」
得意の正当化で、近くにあったうどんやに入った。




うどんを食べながら作戦会議。
「何がまずかったのかな。ふむ。知識がなさ過ぎる。ここはやはりプロに聞くしかないな」
店員さんにアドバイスをもらうということで、あっという間に会議は終了した。


さて小休止。
手に文庫本を持ちながら、うどんを啜る。
読んでいたら、小説に、スーツの長さが合わず膝がツンツルテンになった男が出てきた。


「ああ、俺のことかぁ~」
慌てて本を閉じ、残りの天カスを掬い切り、店をあとにした。




さあ、スーツ店の前に立つ。
「今度こそ~。負けないぞ~」
気持ちも新たに、店へと入る。

今度はスマイル店員に嗅ぎつかれないよう、すぐ階段を目指し、駆け上る。
そして、スーツをチェックしながら店員さんの行動をチェックし、空いていた店員さんを捕まえる。
そして、さも、スーツを買ったことがある人かのように装い、言う。
「あの、黒目のタイトのスーツがほしいのですが・・・」


言った。言えた。
「感動」

あれだけこのセリフを言うまでに力を振り絞ってやってきたのが嘘のように、その後はスムーズにことが進む。
しかも、スーツ一着の値段でワイシャツやネクタイやベルト、靴まで買えることが判明。

「こりゃ、来てよかったね」
もう、乗り乗り、ウハウハである。




仕立てあがるのはまた後日とのこと。
スーツ以外の物を紙袋に包んでもらい、店を後にする。

「いやあ、いい買い物をした」
顔が自然とほころび、来た時より背が高くなったような感覚を持ちながら、家路へと帰る。




一つの勇気が、僕を大きくさせた。
カメラが僕を追っていたら、最初の姿と比べ、大人になったりょーちんを映していたでしょう。







「りょーちん、’初めて’のスーツのお買い物」
ここに終了。

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2006年10月20日 (金)

一瞬一瞬に反応し存在する

子供がけたたましい声で泣く。



爆弾についた導火線の小さい火種が、ゆったりと上って行き爆発するのではなく、
点火スイッチと共に、一瞬で爆発した。

僕の周りにいた人は、あまりの音に驚き、一様に同じ顔で、音のした火元を見た。





仕事の合間の昼食を取ろうと、ファーストフード店へ。
隣には、お母さんが子供を4人連れて座っている。そのうちの一番小さい子が、急に泣き始めた。

見ていると原因は、その子のお姉ちゃんが、その子が見ていたオモチャを取り上げたからのようだった。

店内に、けたたましい泣き声が鳴り響く。

しかし、隣にいたお母さんは、周りの客の動揺におくびも見せず、お姉ちゃんのオモチャを取り上げ、そこについていた小さい人形をその子に渡し、残りをお姉ちゃんに返した。

すると、今まで泣いていた子供は、あれだけの声量で泣いていたことを忘れ、あっという間に泣き止み笑顔になり、そのお人形をいじくりまわし始めた。




爆弾が爆発したのが急なら、萎んだのも急。

「なんて現金なんだ」




子供の一瞬一瞬のあり方に感動し、
静かになってよかったと手をポテトに伸ばした。

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2006年10月19日 (木)

「1円玉が足りません。皆様ご協力を」

コンビニにて


デザートを買う。
アイスコーナー、ヨーグルト・プリンコーナーを往復し散々迷った挙句、大きいプッチンプリンにした。

レジに行く。
レジの脇には「1円玉が不足しています。ご協力ください」の張り紙。
よくそのような文句を見かける。
「千円札が足りない」とか「10円玉が足りない」とか。
サービス業をやっていた僕にしたら、
「両替を忘れたのか。あるいは、両替に失敗したのか」と思ってしまう。


と、その「1円玉が不足しています。ご協力ください」
という張り紙がどこに貼られているのか見ると、あまりの不自然な場所にビックリしてしまった。


レジの横に置いてある。
「緑の募金」
のプラスチックの入れ物に貼り付けてある。

「へ・・・」

これじゃあ、募金で1円玉が足りないみたいだよ。
そんなうそ臭い募金あるか!?


いくらレジ横といえども、貼る場所は考えたほうがいいよと思う、僕でした。

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2006年10月17日 (火)

さあ、学習しよう。「2ー1=1」

学習能力がないわけではない。
きちんと計算して、行動しているのだ。
今回だってそうだった。
しかし、やるべきこと、やらねばいけないことがあった。
ああ、言い訳だ。
わかっている。
だって、こういうことがあまりにも多いから。
これからは自覚して気をつけよう。
観れないなんて、お金がもったいないもの。



さあ、これから返しに行こう。
レンタルしたのに、見なかったDVD!!






2泊3日で、新作を2本借りた。
この日は半額で借りられる日で、それならせっかくだからと観たい映画を2本チョイスした。
計算によると、見れるはずだった。
「今日の夜見て、次の日の夜にみればOK」
そう、確信していた。



いつもDVDを借りる時は気をつける。
借りすぎて、観ずに返すときが多いから。
2本借りたいものがあっても、
「時間がなくて観ないかもしれない」
と思い、1本にする時も何度かあった。



さて、この日。
半額というのが、魔の手だった。
2本借りても、1本分。
いつもの注意がおろそかになっていた。
目先の計算で、勢いで借りてしまった。



そして、今日。
「返す日」
1本、見れなかった。案の定・・・。
「ビデオ屋が閉まるまで、あと2時間。映画の長さが2時間・・・・・。
観るか?というか、観れるか・・・・・」

観ずに返すことを選択する。

「明日もあるしね。起きれないとね・・・はは」
夜中、自転車をこきこき、ビデオレンタル店に向かうことにした。





今まで、強く反省することはなかった。
あまり大きなことだとは思っていなかったしね。
でも、ここに自覚しよう。

「もう、1本ずつしか借りません。返してから、借ります」





「ま、それが一番さ。うんうん」

借りた1本も見ないで返すことがないよう・・・・・。

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2006年10月15日 (日)

秋晴れに誘われたのは僕だけではなかった

ホームで立って電車を待っている僕。



隣に、6歳くらいのかわいい男の子が座っていた。
頭には、ヤクルトスワローズのキャップ。

「最近、野球の帽子を被った子、見なくなったなぁ」
自分の少年時代にその子を重ねて、なんだか微笑ましくなった。




すると、トイレに行っていたのだろうか、その子の父親が彼の隣にドカンと座ってきた。
頭には、スワローズの帽子。

「あ、二人で野球を見に行くのか」
確か今日、ヤクルト対巨人戦が神宮であったな。

二人が同じ帽子を被り、同じ顔して電車を待っている姿に、さらに顔を崩した僕だった。

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2006年10月14日 (土)

悪魔に魂を売ろうとする男

疲れて眠い時、
まぶたの重さに負けて、ベッドの布団に、コンタクトレンズも外さず潜りこんでしまう時がある。


今日はそんな時。


ベッドに潜る。

枕の弾力性に、布団の心地よい暖かさ。



歯も磨かず、このまま眠りについてしまいたい欲求にかられる。
「このまま欲求のまま眠ってしまったら、さぞ気持ちがいいんだろうなあ」
目を閉じながら、強く思う。

「今」の快楽を求め、身体に悪いことをしていることを顧みないという、なんとも言えない「悪魔に心を売った後ろめたさ」を感じる。

また、
「俺、悪いことしてるんだぜ。悪いことしてても問題ないぜ」
という、ヤンキー的な、誰かに(自分自身でも構わない)アピールしたい症候群にもかられる。




「ああ~。このまま眠りに落ちてしまいたい。いや、寝る準備をしに、起きあがらなくては。いや、もう、身体がいうことを聞かない。いや、気力で起きあがる・・・」



布団は、僕に魔力をかけ、優柔不断な天の邪鬼な男にさせる。

「ああ、このまま眠ってしまいたい」

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2006年10月13日 (金)

僕のアナログ。僕のデジタル。

文庫本を片手に電車に乗る。
最近は何か小忙しく、ゆっくり本を読むこともなかった。
例え小忙しくても、本を読むゆとりが必要だなと思い、昔買った本を取り出し、最初から読み直した。


電車が目的地に到着し、降りる。
パスネットカードを取り出し、改札口を出る。
財布にしまい、歩き出す。


何気ない一連の行為。


しかし、今日は何故か違和感を覚えた。


先ほどまでは、本を読み、自分の目で文字を追う世界。
電車を降りると、カードを機械に通し、残高を判断され改札が開き、押し出された世界。



アナログ。
デジタル。




二つの世界の微妙なズレが、どうやら僕を少し困惑させた。



ポケットに入れた、携帯が鳴る。
メールが来たようだ。
僕は歩きながら、それをチェックする。



何がアナログで、何がデジタルなのか。



磁気反応のJRのスイカカードを改札の機械に押し当て、素通りする。
バックに入っていたのど飴を取り出し、口に入れ舐める。



僕はアナログで、僕はデジタルか。



電車が動き、バックからまた文庫本を取り出し、続きを読み始める。
この小説は、70年代後半のことを書かれた本だ。
ジョン・レノンはまだ生きている。

電車は止まり、ネクタイを締めた男たちに勢いよく押し出される。
そんなに力を入れて、押しでなくても僕は降りるのに。
そう感じた直後、メールの着信音が僕のポケットでまた鳴り響いた。



僕のアナログ、僕のデジタル。



ジョン・レノンは、この世界をどのように歌ったのだろう。
彼は、携帯電話のこと、メールのこと、このデジタル世界のことを歌詞にして、歌ったのだろうか。
彼は、平和を叫び、愛を語り、そして散った。
この世界にいたら何を叫んだのだろう。




何がアナログで、何がデジタルなのか。





僕は、ブログで文字を書きなぐる。

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2006年10月11日 (水)

「ん?あ、勘違いをされたらまずい・・・」

「ん?勘違いされたら、まずい・・・」





そんな、今日のとある行動。





外資系の企業の研修に、アクターとして参加するために、いつも同様、慣れないスーツを着用して、エントランスのふかふかのソファーに座り、他のメンバーが来るのを待つ。

「疲れたなあ」
前の仕事がパソコンに向かっていたせいか、目や頭に疲れを感じる。

前にマッサージを受けに行って、整体士の先生に「こめかみを押すと目の疲れが取れるよ」と言われたのを思い出し、左右両方のこめかみを中指で押すことにした。

「痛気持ちいい」
疲れている証拠だ。
両中指にさらに力をいれ、こめかみを押し続けた。




ここで、ふと思った。


「ん?やばい。勘違いされたらまずい・・・」


僕は何を思ったのかと言うと、

●今、僕は両中指を立てて、こめかみにあてマッサージをしている。


●僕は両中指を立てて、こめかみに・・・


●僕は両中指を立てて・・・



ここは、外資系企業。
外人さんたちが、僕の周りをうろうろしている(仕事をしている)。





「ひええ~。中指立ててると誤解されちゃったらまずいでしょ~!!」





慌てて、指を移し変え、人差し指でマッサージをし始めた。





例えマッサージであっても、誤解されちゃあかなわないな。
ていうか、この状況を中指立てているように見えることはありえないか。




「・・・・・・・・。」




自分の小ささを感じる、今日この頃でした。はい。

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2006年10月10日 (火)

ぼくにはまだまだしらないことがある

先日、友人達と格式の高そうな喫茶店に入った。
そこは、いつも僕が行くようなカフェとは違い、テーブル脇には花瓶が飾られ、壁も洒落ていて、客席と客席を遮る壁の真ん中には格子窓がついていた。


まあ、見るからに高そうな、間違えて入っちゃった系の店であった。



メニューを広げる。

案の定、飲み物についている値段が、普段のカフェではお見かけしない値を示している。

「ケーキのが安いってどういうこと?」
腹の中で、自分の懐の小ささを感じる。

「今日、りょーちんは誕生祝いだから、ご馳走だよ」
一気にメニューを見る目が変わり、ここに来てよかったなあという現金な顔をし始め、先ほど感じていた胃の痛みが消えた。



値段しか見ていなかったメニューを、もう一度隈なく見直す。

「いろんなコーヒーがあるんだなあ」
豆の種類から、同じ豆でも入れ方、抽出する量などで細かくメニューが載っている。
中でも目に引いたのが、
「ベトナムコーヒー」

「ベトナムにもコーヒーがあるんだね」
友人達は海外通が多かったが、みんなベトナムコーヒーについては知らないようだった。



友人みんな、興味を引いた「ベトナムコーヒー」を注文することにした。

注文時、店員さんにどのようなものか、飲み方などを聞いた。

「コンデンスミルク(練乳)をコップの下に入れて、コーヒーを注いで飲むんです」
甘さは自分で調整するのだと言う。
面白い飲み方だ。
しかも、コンデンスミルク。

「ベトナムらしいな」
と、ベトナムを知らないくせにそう思った。




店員さんが、数々の器具と共にコーヒーを持ってくる。
まだ、コーヒー色の液体の状態ではないらしい。

「この器具にコーヒー豆(挽いたもの)が入っているので、お湯を少し入れて、まず30秒ほど蒸らし、そのあと、お湯を注いでカップに抽出してください」
さすが値段が高いだけある。
いや、ベトナムのコーヒーだけある。

僕らは店員さんの説明どおりの行動をし、コーヒー色の液体がカップに入ったコンデンスミルクの上に垂らされていくのを待った。



なかなか飲めない、このじれったい時間はとても楽しい。
ただ、作られたものを出されて

「ベトナムコーヒーです」
と、言われるより、

「こうやって飲むんです、ベトナムでは」
と、その通りにして飲む方が、味があるし、飲みがいがある。




コップいっぱいになるのも待ち、スプーンで下に溜まったコンデンスミルクを掻き出し、かき回し、飲んだ。

「苦い・・・、甘・・・・」

コーヒーは苦い。
でも、その後やってくる味覚は甘い。

その後口にその液体を運ぶたびに、同様の「交互の味覚」を楽しんだ。

「おいしかったか?」
と聞かれれば、
「うん。ベトナムの味だね」
と答えるしかない。
だって、そういう味なのだから。




いやあ、まだまだ僕には知らないことがある。
この日は「ベトナムコーヒー」。

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2006年10月 7日 (土)

10月7日、誕生日を迎えちゃいました

まったくもって、私事なのですが、



「10月7日、誕生日を迎えました~!!」



どうも、どうも。


いやあ、ブログを始めて、早8ヶ月半。
こうやって、ブログ上に自分の誕生日を報告できるとは、始める前には夢にも思いませんでした。
見ていただいている方にお祝いしてもらえて(勝手にお祝いしてもらえていることにしていますが・・・)本当に嬉しいです。



何歳になるかと申しますと・・・・・



31~!!



「ひえ~」



三十路からまた一歩踏み越えたぁ~。
もう、「30歳まで」というカテゴリーには入れないのね~。
これからは上の世代に組み込まれてしまうんだわ。




ということで、わけぇもんにも、上のもんにもは負けないよう、頑張って精進していきます。
(わけぇもん=って方言ですかね。『若い人たち』という意味です。上のもん=も『上の人たち』の意味ね)




これからも、「りょーちんのごったくブログ」
どうぞよろしくおねがいします。

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2006年10月 6日 (金)

昔の彼女からの手紙が僕に届いた

引越しまで、あと十数日。
片付けはなかなかすすまない。空いている時間を使ってやっているのだが。
なかなか捨てられない性格のせいか、荷物が大きく貯まっている。

今回の引越しでは、荷物を大きく片付けて行こうと決意した。
必要なものだけあればいいし、部屋は広く使いたい。
今家にある、使わない多くの物が捨てられることになるのだろう。



今日は、今まで捨てられなかった手紙類を片付けることにした。





「懐かしいなあ」
大学時代にもらった年賀状が出てくる。
「今、あいつ何をしているのだろう」
取って置きたかったが、住所もメモってあるし、来年久しぶりに年賀状を出すことにしようと、捨てることにした。

・・・と、いらない手紙、いる手紙を整理していると、


「あ・・・・・」


黄緑色をした、昔の彼女からの手紙の封筒が出てきた。
僕が若かった時に付き合っていた、彼女。

「・・・・・」


彼女に未練があって取って置いたわけではないのだけど、なんだか捨てられず書類ケースに置いてあった手紙。



見ないで、そのまま捨ててしまえばよかったのだけど、
指が勝手に封筒を開け始め、嫌々ながらも(ほんとは望んでいたのだ)久々に手紙に目を通すことにした。



彼女から別れを切り出された手紙だった。





若かりし僕が犯した、数々の過ち。
彼女からの痛い言葉が、今でもそのときの僕を思い起こさせ、心を痛くさせる。
僕の独りよがりな言葉が、行動が彼女をいっぱい傷つけていた。



「もう一度謝りたいな」
僕の心はいたたまれなくなり、会って、謝罪したい気持ちに取り付かれた。
あの時あんなことを言ってしまったこと、あんなことをしてしまったことを深く謝りたい。
そう強く感じた。



「いいや。それこそ独りよがりだ」
その気持ちをすぐに打ち消した。

彼女の前に僕が出て行くことが、ベストな選択では全くない。
今、彼女は彼女の人生を送っている。
それを僕が出ていって、何を昔のことを謝るのだというのだ。
僕の痛い気持ちを打ち消したいだけじゃないか、そんなのは。
単なる、自分甘えの独りよがりだ。




最後まで目を通し、手紙を破る。



彼女との恋愛の失敗から、多くのことを学んだ。大人になった。
失敗をしたから、今こうして好きなことをし、生きていけることができる。
失敗があるから、失敗したことを反省し、次に生かすことができる。





「今、何をしているのだろうか」
結婚をしているのかもしれないな。
もう会うことは二度とない。


今、僕ができること。
彼女の幸せを遠くから願うこと・・・。

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2006年10月 5日 (木)

猫の目のように変わりやすい

猫の目のように変わりやすい

暗闇に小さなシルエットが見えた。



何かなと目を凝らすと、猫がちょこんと座わり、白い可愛い目をこちらに向けていた。
暗闇の中にただぽつんと座っている姿が、とても愛おしく思ったので、写真に収めようと、携帯を取り出しシャッターを押すと・・・



シルエットは写らず、猫のまん丸な目だけが、鋭い光として写っていた。



猫の目・・・
まさに、変わり安し。

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2006年10月 4日 (水)

小さかった頃、僕はこんな大人になるなんて知らなかった

昼間、
家の近くを歩いていると、
公園で幼稚園児たちが運動会の練習をしていた。



僕が見たときは、全員で4つの色の帽子の組に分かれて、リレーをしていた。
先生たちの誘導の下、みんな、流されるように簡易のレーンに連れてかれ、
同じ色の帽子を被った子から、長細いバトンではなくリング状のバトンを受け取り走り出していた。

子ども達より、先生達の方が張り切っていて、子ども達の応援する可愛い声より、
先生達の「○○ちゃん、こっち」「次、緑!!次、青!!」という声が目立っていた。
(張り切っていたというより、リレーを成立させるために『奔走していた』という言葉のが正しいかもしれないが)





そんな子どもたちを金網越しに眺めていると、
自分が抱いている思いに驚かされた。


「子どもができてこんなシーンを見たら感動するんだろうな」。




昔だったら、

「自分の小さい頃、こんなんだったかな・・・」
と自分に置き換えて、小さい子のやることを見ていたのに、

今は、
「自分の子どもができたら・・・」
と、自分の子どもに置き換えて彼らを見ている。




「あ、変わったな。いや、年をとったからなのかな」

子どもたちを見る自分の変化に気づき、驚き、
まだ遠い、自分の子どもを見て笑っている自分像を想像しながら、
子どもが走り回る公園を後にした。

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2006年10月 2日 (月)

僕のバックはブラックホールか

今日はラジオ収録の日。
朝からお出かけでした。
ご飯を食べる時間なく外へ出たので、途中のコンビニでペットボトルのお茶と菓子パンを買って歩きながら食しました。
食べる時間より、寝る時間を優先してしまったことを、パンがのどに詰まった時に後悔しました。





打ち合わせ、収録も無事に終わり、出演者やスタッフの皆さんと昼食へ。
行く途中、のどが渇いたので、先ほど買っておいたお茶をバックから取り出そうとすると・・・、


「あれ?」


ないのです。

収録が終わって、バックに入れておいたはずのお茶が。
バックを隈なく探したのに、ないのです。




バックには、

引越し後に家具をIKEAに買いに行こうと思っていて、そのIKEAのことが数ページ載っているだけで購入した「TOKYO WALKER」と、
朝、読む時間がなかったのでポストから取り出してきたままバックに突っ込んだ「新聞」と、
毎日バックに入っている、これがないと明日何をしていいかわからなくなる「手帳」と、
心配性でバックに何か食べ物が入っていないと落ち着かないから入っている「チョコレート」と、
朝電車の中で読んでいた、読みかけの「文庫本」と、
最近買った、お気に入りの「三色ボールペン」と、
借りたのに見る時間がなくて、今日返却日だからそのまま返す「TUTAYAのDVD」と、
駅前でついついもらってしまった「ポケットティッシュ三つ」と、
先日バックにつけていたのが取れてしまった、触感が気持ちいい「鯛焼きの人形」と、
今日のラジオの「原稿」


ペットボトルはどこを探しても見つからないのです。


「飲んじゃって、スタジオに捨ててきたか、置いてきちゃったんだ」と、
あ~あ、おいらは忘れん坊さんと思い我慢することにしました。




その後食事、久々にカラオケに行き楽しみ、さあ帰ろうと駅のホームに行きました。
階段を降りホームに着くと、目の前に自動販売機があり、目の反応がのどに行ったのか、急に飲み物が欲しくなり、買うことにしました。
またお茶を買う。
のどを潤し、ペットボトルをバックにしまおうとすると、


「あれ?」


とんでもないことが起こっていたのです。


「のみかけのペットボトルがある・・・・・」


先ほどバックを隈なく探した時なかったお茶が、バックを開けると「こんちちは」と言わんばかりに顔を覗かせていたのです。


「TOKYO WALKER」「新聞」「手帳」「チョコレート」「文庫本」「三色ボールペン」「TUTAYAのDVD」「ポケットティッシュ」「鯛焼きの人形」「原稿」の下も探したけれどなかったのに、今バックを開いたら、ずっとそこにいたかのようにいたのです。





「このバックはブラックホールか」
バックの中を見ながらそう思いました。

僕の頭がブラックホールなのかもしれませんが・・・。

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2006年10月 1日 (日)

僕に向けられた、わけのわからないセリフ

最近お昼はハンバーガーばかりだなと思いながらも、慣習は変えられず、今日も食してしまった後の話。





バーガー、ポテトを食べ終わり、文庫本を読みながらアイスコーヒーをすすっていると、
隣のテーブルの対面に座っていた男性が急にTシャツを捲り上げてお腹を露わにさせた。
彼の前には彼女が座っている。
僕はあまりのことにビックリしたが、彼のお腹を凝視してしまった。


「ほら腹出てきたでしょ」
彼女にそう言ってたるんだお腹を見せる。

「ほんとだね」
彼女は同意のセリフを言う。

「てか、恥ずかしいんだけど」
彼は捲り上げたTシャツを降ろしながらそう言う。

「ほんとだね」
彼女も同意のセリフを言う・・・・・。




彼のお腹が見えるのは、テーブルの位置的に僕しかあり得ない。
つまり、彼にとって恥ずかしい対象と言うのは僕ひとりで・・・。





ていうか、僕が一番恥ずかしいわい。


公共でお腹出して、「腹、出てきたね」じゃねえよぉ。


「恥ずかしいね」は僕に対してのセリフかぁ~。


こっちが言ってやりたいわぁ~。







カップルはまた別の話題に移る。

なんだかね~。

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