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2006年10月13日 (金)

僕のアナログ。僕のデジタル。

文庫本を片手に電車に乗る。
最近は何か小忙しく、ゆっくり本を読むこともなかった。
例え小忙しくても、本を読むゆとりが必要だなと思い、昔買った本を取り出し、最初から読み直した。


電車が目的地に到着し、降りる。
パスネットカードを取り出し、改札口を出る。
財布にしまい、歩き出す。


何気ない一連の行為。


しかし、今日は何故か違和感を覚えた。


先ほどまでは、本を読み、自分の目で文字を追う世界。
電車を降りると、カードを機械に通し、残高を判断され改札が開き、押し出された世界。



アナログ。
デジタル。




二つの世界の微妙なズレが、どうやら僕を少し困惑させた。



ポケットに入れた、携帯が鳴る。
メールが来たようだ。
僕は歩きながら、それをチェックする。



何がアナログで、何がデジタルなのか。



磁気反応のJRのスイカカードを改札の機械に押し当て、素通りする。
バックに入っていたのど飴を取り出し、口に入れ舐める。



僕はアナログで、僕はデジタルか。



電車が動き、バックからまた文庫本を取り出し、続きを読み始める。
この小説は、70年代後半のことを書かれた本だ。
ジョン・レノンはまだ生きている。

電車は止まり、ネクタイを締めた男たちに勢いよく押し出される。
そんなに力を入れて、押しでなくても僕は降りるのに。
そう感じた直後、メールの着信音が僕のポケットでまた鳴り響いた。



僕のアナログ、僕のデジタル。



ジョン・レノンは、この世界をどのように歌ったのだろう。
彼は、携帯電話のこと、メールのこと、このデジタル世界のことを歌詞にして、歌ったのだろうか。
彼は、平和を叫び、愛を語り、そして散った。
この世界にいたら何を叫んだのだろう。




何がアナログで、何がデジタルなのか。





僕は、ブログで文字を書きなぐる。

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コメント

知らない間にすっかりデジタルで便利な生活に
慣れてしまいましたよねえ

今はコンビニでスイカで支払いが出来る世の中だもんね

投稿: にゃんたん | 2006年10月13日 (金) 12時37分

僕も日頃からこのことはよく気にしています。
気が付くとかなり前から知らない間に『デジタル』が日常生活に浸透して来ている(自動券売機、オートマ車、ATM…)
でも、最近は目に見えて『デジタル』の割合が増えて来たので、僕のような『アナログ』人間は息がつまる思いです。(ジョン・レノンは初めはうまくと言うか何とか折り合いを付けてたんだと思いますが、最後のほうでバランスが崩れてしまったのかも…)
確かに『デジタル』は便利で恩恵も受けてますから外す事は出来ませんが、オフタイムはなるべく『アナログ』っぽいこと(=酒、音楽、軽い運動、無駄話etc…)で息抜きをしています。

投稿: shusaku | 2006年10月13日 (金) 18時27分

あー 確かに 携帯電話=人一人にものすごい情報が入る(音楽しかり、ネットでのニュースしかり、そしてメールという伝言しかり…

そういえば…昔のシティーハンターの世界では まだ伝言板、使われてましたねー
『XYZ』…でしたっけ(??)

今でも 伝言板は どこかで使われてるのかな

なんか、使われてたら素敵やなぁ…と思ってしまうのは デジタルな人間になっちゃったから なのかなぁ

投稿: maru | 2006年10月13日 (金) 19時54分

ニュースです。韓国のムンちゃん、インドネシアのスリアントもmixiに登録していました。ためしにアメリカから息子を登録させたら問題なかったので留学生達を招待したところ判明。もちろんヨル君にも送っておきましたけど。これからまた別の楽しみが出来ました。

投稿: はらしょ | 2006年10月13日 (金) 23時18分

>にゃんたんさん

コンビニでスイカが使えるのはビックリしましたね。
携帯で買い物もできますし、今後はどんどん携帯で代用できることが増えていくのかもしれません。

便利だと思えば、僕もそうするでしょうし、僕はいらないと思えばやらないのでしょう。
時代に流されつつ、見極めつつ・・・。

投稿: りょーちん | 2006年10月17日 (火) 00時23分

>shusakuさん

僕も休みの時とか、時間があるときは、なるべくアナログでいたい派です。
本を読んでいる時はとても安らげますし、街を散歩したり、自転車で闇雲に走らせているときなども楽しく、とてもいい時間を過ごせていると思っています。

いずれ、デジタルが体勢を占め、アナログをお金で買う時代がくるのでしょうか。

投稿: りょーちん | 2006年10月17日 (火) 00時25分

>はらしょさん

mixiというものも、インターネット文化の象徴みたいなものですよね。
ネットというものを通して、相手とコミュニケーションを図る。
人の顔が見えたり、見えなかったりするのが気持ちよかったりするもので。

僕もこうしてブログをやり、僕の知らない方にも読んでもらったりしているわけで。この「デジタル文化」の恩恵を、もろに受けているわけですが。

僕のこの「自分を通しての主観的な日記」を皆さんにネットを通じて読んでもらえているのは、とてもありがたいことです。

本当にありがとう。

投稿: りょーちん | 2006年10月17日 (火) 00時29分

>maruさん

はい。シティハンターは「XYZ」でした。

時々駅の伝言板に落書きで「XYZ」と書いてあるのを見ますけどね。

駅の伝言板に、
「○○ちゃん、先にいっているね」
なんて書いてあると、微笑ましくなっちゃいますね。


投稿: りょーちん | 2006年10月17日 (火) 00時39分

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