2007年2月 2日 (金)

お前に「意味ないじゃん」とは言えない

チャリンコをパフパフ走らせる。

「パフパフ」。

シャーでもなければ、チリンチリンでもない。
コキコキでもなければ、スイスイでもない。

「パフパフ」。





3月に出演する芝居の稽古が、家の近くであるので、自転車で行くことにした。
久々の自転車。

よく乗っていたのだが、冬になってから、めっきり乗らなくなった。
多分、今年初なんじゃないかな。



自転車にまたがり、漕ぎ出す。

「爽快に」
と行きたかった。



「パフパフ」

どこかしらが、自転車には不釣り合いな音を出している。

「パフパフ」

それがそのうち、後輪のタイヤが言っていることに気づく。



「空気ねえのかよぉ~」

「パフパフ」

返事をするかのように、小気味よく音がする。



「もっと早く言えよぉ~」

「パフパフ(お前が早く気づけよ)」



今さら引き返せない。
自転車さんには泣いて笑ってもらって行くことにする。

「パフパフ」

迷いながらもなんとか到着する。





で、気がつく。
「あ、稽古後、明日の東京コメディストアジェイのミーティングに行かなくちゃ行けないんじゃん。チャリンコで来た意味な~い」

ここから数駅離れた場所で、東京コメディストアジェイの稽古・ミーティングをしている。

「パフパフ?」

「ううん。こっちの話」

身を粉にして働いてくれたのに、
「お前意味なかったよ」
とは言えない。

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2007年1月28日 (日)

席にお座りになられる。

ラジオの仕事が終わり、帰りの電車。



日曜日の昼間だからか、まばらな車内。



お気に入りの長い席の端っこの席が空いていたので、座ろうとすると、
そこには裾の部分を丸めてまとめられた靴下が置いてあった。

「あら」
と、座れず、その隣の席に座ることにした。

「忘れられたものだろうか?」
思ってはみたものの、どうやったら忘れられるのか疑問に思った。




次の駅に到着する。

僕と同じように、目ざとく端の席を見つけた年配の男性が席に近づいてくる。
しかし、そこに座る靴下を発見すると、

「先約がいたのか」
と違う席に移動していってしまった。



靴下は存在感をもって、僕の隣に座っている。



「あえて、置いていったのかな」

見てみるに、汚くもなければ、履きつぶした感じでもない。
どちらかと言えば、前者の忘れ物だと考えるのが妥当だろうか。




また思案している間に、次の駅に到着する。

今度は年配の女性が近づいてきた。
さっきと同じように、発見すると違う席へ移動していってた。



この後も着く駅着く駅で、このことが繰り返される。



あまりにも存在感があり過ぎる靴下であった。

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2007年1月25日 (木)

総武線飯田橋駅

総武線飯田橋駅

総武線飯田橋駅

総武線飯田橋駅。



ここのホームは面白い。
線路を見て両端が湾曲している。
つまり、ホームが真っ直ぐではないのだ。

他にもこのようなホームがあるのかもしれないけど、ここまではっきりと曲がっているのは見たことがない。





ホームに立つ僕の前を、この駅には止まらないオレンジ色の中央線の電車が、キシキシといきり立った音を出しながら通過していく。
スピードとカーブがキツいためにレールと車輪がこすれ、耳障りな乾いた音を出している。


仕事帰りであろう電車を待つ人たちは、この音に慣れているからなのか身じろぎひとつしない。

ただただ、黄色い電車を待っている。





僕は慣れない仕事が終わったことに安堵し、次に向かう稽古のことを考えた。

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2007年1月24日 (水)

いるはずもないものがそこに存在する世界

舞台の稽古帰りに、共演の役者が通り沿いの民家に向かって指を指す。

「あそこぉ~」

そこにはいてはならぬ物。いるはずのないものがいた・・・。










今日の稽古を反芻しつつ、隣りを歩く共演者との会話を楽しむ。
住んでいる場所のこと、一人暮らしをどのようにしているかということ。
彼とは知らないことがまだ多く、まずはお互いの住んでいる環境あたりから責め合うこととした。

と、歩いていると、前を歩く別の共演者が、
通り沿いの民家の庭先に立つ木を指差し、
「あそこぉ」
と、大きな声で言っている。

そこには、枝の上に不釣合いな白い大きな物体が乗っていた。

なんだろうと思っていると、

「ニワトリ!!」
そう、前を歩く共演者が教えてくれた。





「へ?」



もう一度、指差す方を見ると、顔は隠れているが羽を降りたたんだニワトリらしき物体がいた。
それも一羽だけでなく、何羽も。




「え!?だって、何でそこにいるんだ!?」




自分の目は、ニワトリだと認識しているのだが、その状況は全く持って信じられない。




だって、ニワトリが木の枝の上に止まって寝ているのだ。




「どうやってそこに上がったんだ!?」





僕の知識が確かなら、ニワトリは飛べるはずがない。

しかし現実は、ニワトリが枝に生るように止まっている。






「登ったのか!?」





そうとも考えられる。
しかし、別の問題。
「ニワトリは木を登るのか!?」

その話も聞いたことがない。
僕が知らないだけなのであろうか。





さらに別の問題があふれ出てくる。

「そこに止まって寝ているのが落ち着くのか?猫が登ってきて、襲われないのか?
飼い主はそれでいいのか?小屋はないのか?これは日常茶判事なのか?
????????????・・・」

疑問は尽きない。






写真がないのが残念である。
周りが暗く、携帯電話のカメラでは撮影はできなかった。
本当に残念だ。







「いるはずもないものがそこにいる」



どうやら、僕が当たり前と考えている世界は、当たり前ではないようだ。

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2006年12月22日 (金)

凛としたあなたに惚れました

凛としたあなたに惚れました

街を歩くとそこかしこに、花が咲いているのに驚かされる。

「冬なのに…」

こんなに寒い冬なのに、花を咲かせている。

「冬に咲かなくてもいいのに」
わざわざ、寒い冬を選んで咲かなくてもいいのに、花を咲かせている。
春や夏や秋に咲けば、きっともっと楽に咲かせれるんじゃないか、そう思う。

そういう花だと言われればそれまでだけど、彼らは進化の過程で、もしくは最初から冬に咲くことを選んできたのだ(もしくは、人の手が加えられたかもしれないが、それでも)。

冬に咲く花は美しい。
寒空のなか凛と咲いている。

こんな寒い中に咲いているからそう思うのか、冬の綺麗な空気の中だからそう見えるのか…。

僕は彼らの強さに惹かれる。自分の意志と咲き誇る自信に。

今日は冬至。
一段と寒さは厳しくなる。
負けずに、僕らをたのしませてほしい。咲き誇ってほしい。

そんな彼らに僕は、心から投影する。

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2006年12月 4日 (月)

伝兵衛さんが生み出した食べ物

「おはようございます。
こんにちは。
こんばんは」

りょーちんです。



コメントの返事が遅くなっていましてごめんなさい。
パソコンの調子があまりよくなく、なかなかネットが開けない状態です。あれまという感じですが。




さて、暦では今日から、「ヒトリシバイナイト」のイベントに出演してきます。
ひとり芝居だけのイベントに出るのは初めてなので、ドキドキワクワク、文字通りしています。明日また詳しく報告しますね。
もし急に来れそうな方がいらっしゃいましたら、ぜひ来てくださいね。お待ちしています。





今日は自宅でおでんにしてみました。寒い日だったんでね。

今思ったのですが、おでんはなんで「おでん」って言うんですかね?
ちなみに、おせんべいは、戦国時代、○○兵衛さんが出したせんべい状のお菓子が千利休さんに認められたか誉められたかで、「千」という名前を名乗れることになり、その人の名前をとって
「せんべい」
なのだそうですよ。



おでんも「○○伝兵衛さん」から来てるかもしれませんね。なんてね。

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2006年12月 2日 (土)

ひとり。ひとつ肉まん。

ひとり。ひとつ肉まん。

ライブ後。

コンビニで肉まんを一つ買い、それを一人、店前で食べる。

「いいじゃない。それも」

疲れが体に徐々に染み込んでいくのを感じながら、肉まんを口いっぱいに頬張る。

「時たま食いたくなるんだよな」
湯気が半かけの肉まんから漂う。

寒い夜空になんだかとても似合った。

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2006年11月27日 (月)

盆と正月が一緒に来たようではなかった

「盆と正月が一緒に来たよう」
その店は、そうではなかったようで・・・。




友人と観劇をしたあと、おなかが空いたのでラーメン店へ。
のれんをくぐり店の中に入ると、お客がごった返していて座る場所がないよう。
まさに「盆と正月が一緒に来たよう」な賑わい。


なんとか空いていたカウンター二席に座ることができ、メニューを吟味し愛想のいい店員に注文をする。






ラーメンを待つ持て余した時間を、見た芝居がどうだったかという取りとめのない話で潰す。潰せなくなった後は、二人で店内を見渡す。


「もう、クリスマスなんだね~」
店はクリスマスの装飾で飾られていて、ラーメン屋にそぐわない雰囲気を醸し出している。

「そうだね」
趣味はいいとはいえないが、時期のものに素早く対応するあたりが、この店がお客をひき
つける理由なのだろう。そう勝手に理由付ける。





と、感心しながら観ていると、友人が指を指しながら

「りょーちん、あれ・・・」
と、僕の顔を見る。
指の方向を辿っていくと、そこには正月の飾り物があった。




「あ・・・。早いって言うか、なんていうか・・・」



この店だけは、
「クリスマスと正月が一緒に来たよう」
だった。

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2006年10月22日 (日)

公園にポツンとあるベンチは、こう思った

公園にポツンとあるベンチは、こう思った

公園にポツンとある、一つだけのベンチ。

1時間前にここを通りかかった時は、高校生と思われるカップルが並んで座っていた。

この公園にはベンチが一つしかない。

複数あれば、サラリーマンでも、読書にふける学生でも、ご飯を食べるOLでも座っていて構わない。

しかし、公園に一つしかないベンチだとしたら、そこは「淡い恋愛を育む二人が座っていてほしい」と思う。

それを僕が見ていたいからそう思うのではなく、ベンチ自身がそう思っている気がしてならないのだ。

1時間後、二人がいないベンチを見て、そう強く感じた。

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2006年10月19日 (木)

「1円玉が足りません。皆様ご協力を」

コンビニにて


デザートを買う。
アイスコーナー、ヨーグルト・プリンコーナーを往復し散々迷った挙句、大きいプッチンプリンにした。

レジに行く。
レジの脇には「1円玉が不足しています。ご協力ください」の張り紙。
よくそのような文句を見かける。
「千円札が足りない」とか「10円玉が足りない」とか。
サービス業をやっていた僕にしたら、
「両替を忘れたのか。あるいは、両替に失敗したのか」と思ってしまう。


と、その「1円玉が不足しています。ご協力ください」
という張り紙がどこに貼られているのか見ると、あまりの不自然な場所にビックリしてしまった。


レジの横に置いてある。
「緑の募金」
のプラスチックの入れ物に貼り付けてある。

「へ・・・」

これじゃあ、募金で1円玉が足りないみたいだよ。
そんなうそ臭い募金あるか!?


いくらレジ横といえども、貼る場所は考えたほうがいいよと思う、僕でした。

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