2007年2月16日 (金)

交差する2

表参道ラフォーレ前交差点。

ライブが終わり、安堵感と余韻を楽しみながら駅へと向かう。

昨日春一番が吹いたというのに、夜風は冷たい。
「マフラーを持ってくればよかったな」
首元に冷たさを感じながらそう思う。

交差点には、オレンジ色のビニールジャンバーを羽織ったカラオケ屋の店員二人が、手持ちぶさそうに立っていた。

深夜0時。

人はまばらである。

当然、一人で歩く僕には声をかけずにやり過ごす。

信号は赤。

青を待つ僕の前には工事中の赤いランプが道沿いに淡く灯る。そこを車が、冷たい風を僕の頬に当てるように、走り去っていく。
僕はダウンジャンバーのファスナーを首元まで上げた。

信号が青に変わる。

小走りに歩く。

それは寒いからだとは思ったが、まだライブの余韻が残っているからだとも思った。

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2007年2月12日 (月)

スイカとパスネットを使うようになってから見なくなった物

suica、パスネットを使うようになってから見なくなったものがある。

「運賃表」

遠くに行く時は別だが、稽古や近場に行く時には見ることはほとんどなくなった。




改札に行って、カードを入れたり、カードを探知機に触れさせたりして改札をくぐり、電車に乗車する。
カードを使うとお金を使っているという意識はあまりなく、改札で表示されるカードの残額を見て、
「後、これだけ残っているのか」
と自覚する。
そこまでの運賃がどれだけ高いのか、あまり意識せずに乗ってしまっている。
(もちろん、携帯の電車検索で早く安く行き方を選んで乗っているが)


僕はクレジットカードで買い物をすることはほとんどないから、これがクレジットカードだったらと思うとぞっとする。
お金を使っているという意識はあまりなく、カードで清算。
明細などで把握はできるが、また買い物でカードで清算。
その場でお金が消えない限り、なかなかお金を使っているという自覚ができない。



今日出かけるとき、パスネットの残額がないことに気付き、券売機でパスネットを購入した。
1000円札を投入する。
確実にお金が僕の元から消えていっている。


「自覚をする」

何事にも大事なことだ。

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2007年2月11日 (日)

2007年2月10日午後10時18分47秒

DVDを返しに行こうと家を出たところで、雨がポツリポツリと落ちてきた。
いつもなら、

「まあ、大丈夫だろう」

と、家に戻らずに直行してしまうのだが、洗濯物が干しっぱなしということもあり、家に戻ることにした。



乾いていない洗濯物を取り込み、カーテンのレールにかけて、再度、傘を持って出かける。
雨は止んでいた。

「まあ、持っていくか」

と、片手に青い袋に入った観ないで返すことになったDVD、片手にビニール傘を持って出かけた。



冷え性の手が冷たいから、途中でDVDが入った袋を左腕の脇に挟み、ビニール傘の取っ手をジーンズのポケットに挟んで、両手を緑のダウンジャケットのポケットに入れた。

「器用やな」

顔以外は全て衣類で包まった自分を見て、そう思った。



ビデオ屋に行き、店頭の返却ケースに袋ごと投げ入れ、店を後にする。
観ないで返した「なんだかな」感を感じたが、しばらく歩いたら忘れた。



お腹が空いたので、コンビニに寄る事にした。
朝、昼と米を食べていないので、米系が食べたいなと思った。
弁当、おにぎりが並んだコーナーを行ったり来たりする。

結局、発芽米弁当にコールスローサラダをつけてレジに並んだ。
レジには僕と同じように、弁当を抱えた人が何人もいた。
僕のお弁当は、他の人のお弁当よりも小さく可愛らしかった。

「女の子みたいだな」

と思ったが、食が太い細いは性別に関係ないなと思い、すぐに思いなおした。



会計を終え、店の外に出る。
僕のそれを待っていたかのように、雨がザアザア降りになっていた。

「傘を持ってきて良かったな」
と思ったが、しばらく歩いて、

「あ、コンビニに寄らなかったら、降られることもなかったな」
と思った。



どのように思おうと、今の僕には、
「洗濯物が濡れなかった」という事実と「僕が傘に入りながらも緑のダウンジャケットが濡れている」という事実、「夕飯は発芽米弁当」だという事実があるだけだ。

そしてこの雨は雪に変わらず、間もなく東京には「初雪なしの記録を更新する」という事実が加わる。

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2007年2月 9日 (金)

長野県民に捧ぐ!

2001年に田中前知事が発表した「脱ダム宣言」



6年後



村井知事が近くダムを建設することを発表するらしい。





脱「脱ダム宣言」。





みんなで3回言ってみよう。


「脱脱ダム宣言(だつだつだむせんげん)」

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2007年2月 7日 (水)

「後悔先に立たず」と「理不尽なこと」

先日の自転車「パフパフ日記」の続き・・・。





意味ないじゃんと思ったのが運のつき。
見事に自転車に乗ってきたことを忘れ、駅に放置したまま家に帰ってしまった。

翌日になってからそのことに気がつく。

「自転車がなぁ~い。あ、駅だ」

駅まで取りに行くこととす。





「チャリンコ、チャリンコ」
駅に到着し、自転車を置いたと思われるところを探す。

いっぱい放置してある自転車の中から探すのはなかなか至難の業。

「ないな。ないな」
そりゃ、ないわけである。

放置自転車禁止の看板を見ると、そこには
「2月2日に撤去しました」。

「ひええ。翌日撤去かよぉ~」

そうなるかもしれないと予想していないこともなかったが、実際こうなってみると、予想通りの反応にはならない。
撤去されたこともなければ、今まで自転車を盗まれたこともない。
自分の自転車が手元からなくなるなんて初めてのことなのだ。



「うわ~ん。で、どこに取りにいけばいいんだって?」
看板の下の地図を見る。

「○○町!!遠い~」
ここからどのくらい離れているのか見当もつかないところに運ばれていっておられる。

「取りに行ったとしても、そこから自転車に乗って帰るの!?」
簡単な小旅行である。

「まじでぇ~」
呪うなら、昨日の自分を呪え。

「パフパフとか言って、ブログ書いている場合じゃなかったよ」
そうではなく、乗ってきたことを忘れたことが問題だ。

「今日はどうするの!?」
自転車に乗って稽古場まで行こうと思っていただけに、困ってしまう。

「はぁ~。ここから走るか」
それがいい。自転車がないと困ることを己の足で確かめろ。

「取りに行かなくちゃいけないんだよな。はぁ」





撤去場所まで遠いということに多少理不尽を感じながらも、
「なんで、この前自転車で稽古場まで行ったかな」
と、後悔に耐えない僕であった。


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2007年1月30日 (火)

灯火を持って過去を旅する

部屋の電灯の豆電球がオレンジ色の光を放っている。



僕は、疲れた体をベッドに横たえ、今日あったことを反芻する。


・・・と、「そういえば、部屋の灯りを全部消して寝ることはないな」
と、思った。

豆電球が切れて、しばらく真っ暗な状態で寝たことはあったが、いつもはつけたままで寝ている。

小さい頃は電気が全部消えてしまって暗くなるのが僕も弟も恐くて、つけたままで寝るようにしていた。
親もそんな僕ら兄弟のことをわかってか、豆電球を消さずに寝かせてくれた。

その名残だろうか、大人になった今でも、怖い訳ではないのに、ついつけたままで寝てしまう。




「いまだに続けてしまっているな。無意識だな」

そんなことを考えて寝るつもりじゃなかったのに、
丸く光った灯りが、僕を遠い過去に実家での時間を思い出させた。


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2007年1月26日 (金)

これは、あるべき虚構のお話です

「僕は何をしたいのだろう?」
朽ちかけたアパートの一室でそう自分に問いかけた。



アパートも崩れ落ちそうなら自分も崩れかけそうである。
さっきからトラックが通る度に、まるで地震でも起きたかのように部屋が揺れる。
今日はいつもよりトラックの往来が多い。

「気持ちが落ちているからそう感じるのか?」
そうかもしれない。
さっきから頭の中で、あっちにいったりこっちにいったりしている。
たどり着く先は全く見えない。



昨日彼女に振られた。もとい、元彼女になった。
あれほど好きだと言ってくれたのに、ずっと一緒だよって言ってくれたのに、そんなことは始めからなかったかのように、あっという間に簡単に関係は終わった。

終わりぐらいせめてカッコ良くと、去り行く背を彼女に見せながら、一度も後ろを振り返らなかった。
女々しい僕の唯一の抵抗であり、負けじゃないんだと自分に確認するためだった。
前をただ見据えた僕は、今までの彼女との距離をさらに深く遠く感じて、部屋に到着した。

「こんなに遠くなってしまったんだな」
彼女がいない未来を思うと心がカスカスになった。



一日、部屋にじっとしている。
恋愛という生きがいが終わった僕は、ふぬけであり生きる価値も目的もないただの物体であった。

自分で自分に問いかける時間がただただ進んだ。

「彼女と出会ったことはいったいなんだったんだろう。付き合ったこの時間はいったいなんだったんだろう」
このときの僕は、元彼女との時間がいかに今の自分を成長させていたか、この別れがどれだけ自分を強くさせたか、この堂々巡りの不毛な時間がどれだけ無意味なものだったか、まだ知らない。



外に出ることにした。
6畳の部屋は、今の僕には圧迫感が強く、耐えられなかった。
ちまたはワールドカップだと全ての人が浮かれているように見えた。
僕だけがただ街の中で縮こまった小さな虫みたいに見えて、とても悲しくなった。

僕は悲しくなると、ココアを飲む。
ココアがとても好きだ。
甘く温かい液体が、口から入り喉を通り、体も心も温めてくれる。
いつも行くカフェに入り、
「ココア」
と、いつもより小さい声で注文した。
店員さんがいつもより冷たく感じた。

そして、ココアはとてもぬるかった。



カフェを出る。
店に入る時は明るかった空が、もう暗く冷たい色になっていた。

「どうしよっかな」
何もする事ないなら部屋に戻ればいいのだが、誰もいない部屋に帰るのをためらう僕がいた。

僕はただ、人を見た。
歩く人、笑う人、しゃべる人、ショッピングする人・・・。
彼らの楽しそうな空気をただただ近くで感じていたくて、ただただ歩いた。
そして、隣にいない人のことを考えて悲しくなった。



部屋に戻る。
戻りたくはなかったのだが、いつの間にか部屋の前に立っていた。

何も変わらない部屋。
変わってしまった僕。

「僕の何がいけなかったのだろう」
部屋は何も答えてはくれない。

「これからどうしよう」
僕は彼女に自分の全てをかけていた。
恋愛に全てをかけていた。
それがなくなった今、自分の存在意義がなくなったかのように、自分を見失っていた。



テレビをつける。
サッカー解説者が番組に出て、ワールドカップの優勝予想をしている。

「僕は日本」
何故か、強く、日本に勝ってもらいたい、そう思った。













これは虚構であり、ある意味昔の僕の話でもあります。

りょーちん

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2007年1月20日 (土)

「人生」はうまいこといかなくても、うまいこといっていると思っちゃう。

「人生」はうまいこといかなくても、うまいこといっていると思っちゃう。

「人生」はうまいこといかなくても、うまいこといっていると思っちゃう。

一日が始まる朝

空を見上げると、淡いがなんとも深い青色の空と雲が広がっていた。





僕はこの青さが好きだ。

心に落ち着きと清々しさを感じさせてくれる。





昨日は大変なことがいろいろあった。
うまくいかず、それをなんとか乗り越えた。
しかし、まだある不安のことを考える・・・。

昨日が行き今日が来たように、
黒い夜空から淡く濃い青空が来たように、
物事は去りそして次がやってくる。

その青空も行き、昼には深く白い雲が空を覆い、粉雪が舞い降りてきた。

僕には昨日ではなく、今日がやってきている。





空を見上げる。

雲は流れて・・・

行かない・・・。





「流れて行ってたらかっこよくまとまったのに。
ま、綺麗にはまとまらないよ。人生だもの」



上を向いて、白い空を眺めながら、駅に向かった。

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2007年1月19日 (金)

僕がボーズになった訳(仮)

いろんな人に会う機会が増えた昨今。
僕に会った人ほとんどの人が聞くことがあります。




「りょーちんは何で坊主なの?」




坊主にしているのに理由なんてあるかい~!!
しゃらくせい~!!





と、問う輩を追い払えばいいところですが、
そんな性格ではないので、いつも

「うんとね。話は長くなるのだけど・・・」
と、お話させて頂いております。




と、その話をしてまたやってきた人に、

「りょーちんは何で坊主なの?」
とまた聞かれます。




しゃらくせい~。
今、こちらのご婦人に説明したばかりだい~。
おめえなんぞに説明する値打ちもあるもんかい~。





と言うことはできませんから、

「うんとね。何でボーズかというとね・・・」





永遠終わりません。





なので、この場を借りて、僕が坊主になった訳をお話しようと思います。
もう聞いたという方は、耳をふさいでいてください。







僕が坊主になった訳・・・。



諸説あるが、僕が覚えている限りのことをここでお話しましょう。




あれは、そうね、5年か6年も前のことですかね。
僕は東京コメディストアではなく、他のグループで即興芝居のパフォーマンスをしておりました。
その頃は、まだ髪はうすくはありましたがフサフサしておりました。
(注:昔から髪の毛が薄かったのでございます。思春期の頃はそれで大変苦労いたしました。・・・と、この話もまた長くなるので別の機会に)




ある練習の時に、そのグループのメンバーがしきりに
「りょーちんは坊主が似合うよね」
と言ってくるのです。

似合うと言われれば嬉しくなるのが心情。
「そう?」
まんざらでもない顔で言い返す。

「今度バリカン持ってくるから、坊主にしよか」
彼もまんざらでもない顔でそう言い返す。

と、ここまでは本気ではない話だと受け答えていたら、次の練習・・・。




「じゃあ、坊主にしよか」
と、バリカン持参で、奴はやってきたじゃありませんか。

他のメンバーも同意していたかのように、周りを取り囲みます。

「へ?へ?本気?」

メンバーの顔は本気と書いて「マジ」です。

「じゃあ、やる?」
今流行の半疑問形で周りのみんなに問いかける僕。

新聞紙をひいた前に座らされ、僕の頭にバリカンが入れられる。



ウイ~ん。



あぁれぇ~。



と、言う間に僕の髪の毛はなくなっていってしまいました。






と、ここまでは序章。





その断髪式の近々、即興芝居のライブが控えていたのです。
そこでお客さんの前でお披露目。
ライブ会場ではお客さんにわからないよう帽子で隠し、いざ本番。


「今日から坊主になりました。りょーちん!!」
というMCの声と共に、お客さんに披露。



わあ~。



すごい歓声と拍手と共に、僕の坊主は大きく受け入れられました。


と、ここで舞台上からプロデューサーのI氏の顔が見える。
グーサインを僕に送っている。

「??」

あとで聞いたところによると、このI氏がメンバーに指示し坊主にさせたとのこと。
してやられました。






と、そういう経緯で、坊主になったわけなのです。
その後、自分がすごく坊主が似合うと判断し、薄い髪という理由もあり、ずっと続けているわけです。
伸ばし方を忘れてしまったので、し続けているという諸説もございますが。




ね。長いでしょ、話。



これを話したからって、
「へえ~」
で終わってしまうことなのですが・・・。





役によっては、これから伸ばしていかなくてはいけないのですが、
それ以外はこの髪型を保っていこうかなと思っております。


「りょーちん」=「坊主」

だからね。





これからもどうぞ「坊主りょーちん」をよろしくお願いします。

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2007年1月18日 (木)

徐々に秘密が明らかにされていく

僕が電車に乗り込むと、後ろから、女子高生の集団が乗り込んできた。
そこでドアが閉まる。




夕方。

学校帰り、会社帰りの人を乗せ、電車はほぼ満杯である。

僕の隣の女子高生の集団は、皆、背が高い。

「うちの近くにある高校のバレー部の人かな」
なんて推測する。




各駅停車は、次の駅に停車する。




すると、集団の中の一人が、外を見て、
「ねえ、あそこ、ホームの上にいるオンナの人。ジャンプしてた」
と、周りの女の子に言う。

他の女の子はドア越しに外を眺める。

「おかしくない~?ジャンプしそうもない人だよ」

清楚な感じの後姿は、僕が見てもそんな行動をとらないような人だった。

「もう一回ジャンプしてくれないかな」
何故かお祈りポーズをとる、見たと公言する女子高生。

「だって、腿上げするようにジャンプしたんだよ。おもろいわ~」




腿上げ・・・。

あんたたち、バレー部に決定。




各駅停車は駅を離れる。




「おなかいっぱいだわ」
また違う女子が言う。

あたりは何故か揚げ物の匂いが漂う。
何だろう、女子高生のあたりから何故か匂う。
さっきからずっと気になっていた。

「あのから揚げ弁当、おいしかったよね」




から揚げ弁当・・・。

あんたたちだったのね。了解。




各駅停車は次の駅に止まる。
乗り換えるために、降りる。
女子高生たちも降りる。

他の線のホームへ移動する。
そしてホームに立つ。
何故か、隣にあの女子高生集団もいる。

違う車両に乗り込もうと、立つ場所を少し移動した。

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